トイ・ストーリーのピクサー、アベンジャーズのマーベル、スター・ウォーズのルーカスフィルム、そして20/21世紀フォックス…これらの映画スタジオを全て傘下に収める巨大企業「ウォルト・ディズニー・スタジオ」。
そのディズニーが「ディズニーデラックス」という映画配信サービスを開始した。まだ公開されて3ヶ月も経ってないけど、他の映画配信サービスを凌駕する映画ラインナップと今後さらに拡充される可能性が垣間見えたので少し紹介したいと思う。
映画ラインナップ
タイトルにも書いたけど、とにかく映画のラインナップが半端じゃない。それもそのはず、「シンデレラ」や「白雪姫」といった定番のディズニー映画だけでなく、冒頭に挙げた映画スタジオの作品も数多く配信されている。
マーベル作品
例えば、アベンジャーズで有名なMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品はこれだけ配信されている。(2019年6月3日時点)
No. | タイトル | 公開 | 配信有無 |
---|---|---|---|
1 | アイアンマン | 2008年 | – |
2 | インクレディブル・ハルク | 2008年 | – |
3 | アイアンマン2 | 2010年 | ○ |
4 | マイティ・ソー | 2011年 | ○ |
5 | キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー | 2011年 | ○ |
6 | アベンジャーズ | 2012年 | ○ |
7 | アイアンマン3 | 2013年 | ○ |
8 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド | 2013年 | ○ |
9 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー | 2014年 | ○ |
10 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー | 2014年 | ○ |
11 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | 2015年 | ○ |
12 | アントマン | 2015年 | ○ |
13 | シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ | 2016年 | ○ |
14 | ドクター・ストレンジ | 2016年 | ○ |
15 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス | 2017年 | ○ |
16 | スパイダーマン:ホームカミング | 2017年 | – |
17 | マイティ・ソー バトルロイヤル | 2017年 | ○ |
18 | ブラックパンサー | 2018年 | ○ |
19 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | 2018年 | ○ |
20 | アントマン&ワスプ | 2018年 | – |
21 | キャプテン・マーベル | 2019年 | – |
22 | アベンジャーズ/エンドゲーム | 2019年 | – |
16/22作品!しかもその多くがこのディズニーデラックスのみで配信されている。
なお、初期のアイアンマンやハルクだけはHuluやAmazonプライムで配信されている。おそらく、ディズニーデラックスが企画される前の契約が影響していると推測するけど、とはいえそれらと直近1年を除けばほとんどの作品が網羅されている。
スター・ウォーズ作品
さらにルーカスフィルムの主要なスター・ウォーズ作品だとこうなる。(2019年6月3日時点)
No. | タイトル | 公開 | 配信有無 |
---|---|---|---|
1 | スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 | 1977年 | ○ |
2 | スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 | 1980年 | ○ |
3 | スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 | 1983年 | ○ |
4 | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | 1999年 | ○ |
5 | スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 | 2002年 | ○ |
6 | スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 | 2005年 | ○ |
7 | スター・ウォーズ/フォースの覚醒 | 2015年 | ○ |
8 | スター・ウォーズ/最後のジェダイ | 2017年 | ○ |
9 | ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー | 2018年 | ○ |
自分で書いていて「あれ?もしかして全部ある?」と思ったら本当に全部揃っていた。圧巻…さすがはオーナー会社。
その他の作品
ここまで、個人的な趣味嗜好もあって若干偏った紹介になってしまったけど、他にも有名な作品はたくさんある。冒頭で挙げたトイ・ストーリーをはじめ、アナ雪、モアナ、ベイマックスなどのCG作品から、美女と野獣やマレフィセント、パイレーツオブカリビアンといった実写版作品。もちろんアニメ版のディズニー作品も古いものから相当な数が揃っている。
現時点でも十分なラインナップではあるけど、まだ配信されてない20世紀フォックスの代表作(ダイ・ハードや猿の惑星、エイリアンシリーズなど)が加わればさらに無敵なのではと思う。というかディズニーはまだ本気を出してない可能性が高い。それだけ抱えてる作品が多すぎる。
視聴方法
配信されている映画は、NetflixやHuluといった先行サービスと同様にクロスプラットフォーム(PCのブラウザやスマホのアプリ)で視聴できる。自分の場合はFireTVにアプリをインストールしてテレビで鑑賞している。
なお、音声言語や字幕のオンオフは視聴画面にて選択する方式。Amazonプライムのように作品そのものが「字幕」「吹替え」で別々に用意されているわけではないので少し注意が必要。個人的にはディズニー方式のほうが分かりやすい。
料金体系
月額700円(税抜)。これは競合のNetflix(月額800円〜)やHulu(月額933円)よりも安い。さすがにAmazonプライム(月額500円以下)には負けるけど、これだけのラインナップでこの価格は驚異だろう。
しかも、初回の登録時は31日無料。6月1日に登録した自分の場合、とりあえずこの一ヶ月で興味ある作品は一気に鑑賞して、来月以降の契約は月末に改めて考えようと思っている。
最後に
というわけで、調子に乗って登録から2日で既に4作品も観てしまったのだけど、まだまだ観たい映画がありすぎて、早くも無料期間中に全部消化できないような気がしている。
ディズニーデラックス自体は完全に後発というか周回遅れもいいところだし、UI/UXや価格設定にそこまでの優位性は感じないのだけど、とにかく圧倒的なコンテンツ力で加速度的に普及しそうな予感がする。
既にNetflixやAmazonは独自映画やドラマの制作などに力を入れ始めているけど、やはり最後は魅力あるコンテンツを持つサービスが生き残ると思う。ディズニーデラックスのさらなるラインナップの拡充に期待したい。