会社を中抜けして受けた健康診断の帰り道。朝から何も食べてなかったのでがっつりしたものをと思い、久々に新宿の桂花ラーメンに向かった。
太肉麺(ターローメン)とも若干迷ったけど、無難に桂花拉麺を注文。空きっ腹にあのボリュームを入れたら午後の仕事厳しそうだな、採血で血も抜いてるし、などと怯んでしまった。
桂花拉麺。久々だし初めて昼間に食べたけど、いつもの味だった。うまい。
桂花ラーメンに初めて来たのはいつだったか。確か5年ほど前だった気がするけど、正直あまり良い印象ではなかったのははっきり覚えている。それもそのはずで、普通に酔っていてお腹も一杯だったのに、一緒に飲んでいた人の残りまで無理やり食べさせられたから。帰りは口から出さないようにすることで必死だった。
ただ、日を置いてまた飲み会の帰りに立ち寄ったとき、このラーメンに対する苦い記憶が一変した。当たり前でバカみたいだけど、苦しくないときに食べたら普通にうまかった。焦がしたニンニク油(マー油)や茎わかめなど、ただのトンコツラーメンとは違った癖があって、特にアルコールが入ったあとの食べ物としては最高だった。健康的には最悪だろうけど。
あれから数年、最初のうちは会社の人と一緒に飲み会帰りによく来ていたけど、最近では一人やアルコール無しでも来るようになった。今では「好きなラーメン屋」を聞かれたときに真っ先に思い浮かぶお店のひとつだ。