評価

最近、他者からの評価に対して、無関心になってきたように思う。まだ昔に比べればというだけで、気になったり、心がぐらついてしまうことは多いけど。

相手を満足させられたら自分も満足、他者ばかりを意識する価値観に、長く依存しすぎていたせいかもしれない。実際に、本気で相手の希望を最優先に考えて行動して、うまくいくことも多々あった。でも、そうでないとき、つまり本当は自分の中に相手とは別の思いや希望があるときに、それを無理やり無視しようとして、失敗したことも少なくなかったと思う。

評価に無関心になりつつある理由は、そういう失敗の積み重ねに対する反省と、ある種の自己防衛なのかもしれない。正直、他者のことばかり考えていたら身が持たないと、最近つくづく思う。自分のことなんてどうでもいいという割には、自分第一のような考え方だけど、今私が倒れたときの周囲への影響と天秤にかけられる程度に大人になった、ただそれだけのことだったりする。

何より、他者が自分のことをどんなに褒めても、批判しても、それをどう解釈するか、どう意味付けするかは自分自身の問題だ。どんな意見もすべて正面から受け止めることが常に正しいわけではないし、相手がそれを望んでいるとも限らない。当たり前のことかもしれないけど、私の半生では、特に否定的なことを言われたときに、そんな自分を責めたり、馬鹿正直に悩むことが多かったように思う。

捨てる神あれば、拾う神あり。どんなに気を付けていても嫌う人もいれば、どんなことをしても好いてくれる人もいる。評価を意識しない世界で、私は私のために、他者と関わっていきたい。

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