今年、このサイトを一般的なレンタルサーバからGoogle Compute Engine(GCE)に移行した。また、それをきっかけに様々な新しいサービスを試してきた。
その結果、移行前はレンタルサーバとDNSサーバくらいだったのが、現在ではGCEのほかに、ストレージやCDN、メール配信など、複数のサービスと連携した複雑な構成となった。
正直、自分でもどのサービスを使っているのか迷ったりすぐ思い出せなかったりするので、現時点でこのサイトで利用しているサービスを整理してみようと思う。
サービス構成図(2019年版)
このサイトで利用しているサービス構成はこんな感じ(クリックで拡大します)
折角なので(?)サイトに直接影響のあるサービスだけでなく、間接的に関係しているアクセス解析や広告配信も載せてみた。
この構成の特徴は、なんといっても.comドメインの取得料以外は基本無料で利用しているということ。ちなみに、ドメインも無料化したい場合は「freenom」などで取得すれば(一応)実現できる。
ただし、あくまで「基本無料」なので、無料枠として定められた上限を超えると課金されるサービスもある。無料枠については次章で説明する。
サイト構築に関する記事一覧
先程の構成図で挙げたサービス別に、これまでに書いたサイト構築に関する記事を整理した。また、無料枠があるサービスについてはその条件もあわせて紹介する。
Google Domains
Cloudflare
Google Compute Engine(GCE)
LiteSpeed/LiteSpeed Chache
- 【GCP】WordPressをNginxからLiteSpeedに乗り換えた
- 【WordPress】LiteSpeed Cacheによるサイト高速化設定
- 【WordPress】LiteSpeed Cacheを使ったキャッシュ管理や画像最適化、GCS連携方法など
- 【WordPress】LiteSpeedで実際どれくらい高速化されたのか検証してみた
- 【LiteSpeed】Swapを設定してGCEのf1-microサーバでも安定運用を目指す
WordPress
- WordPressツールバーの下固定化(と最近の色々)
- WordPressアドレスとサイトアドレスをMySQLで直接編集する方法
- 【WordPress】サイトのURLが勝手に変更されるので応急処置した
- WordPressプラグイン「Site Kit by Google」を導入してみた
Cocoon
無料枠:以下を全て満たすこと(詳細)
- インスタンス数:1
- マシンタイプ:f1-micro
- リージョン:us-west1、us-central1、us-east1のいずれか
- ディスクタイプ:HDD
- ディスクサイズ:30GB
- スナップショット:5GB
- 下りネットワーク:1GB/月(中国、豪州を除く)
Google Cloud Storage(GCS)
無料枠:以下を全て満たすこと(詳細)
- ストレージサイズ:5GB
- リージョン:us-east4を除く米国リージョン
- クラスAオペレーション:5,000回/月
- クラスBオペレーション:50,000回/月
- 下りネットワーク:1GB/月(中国、豪州を除く)
Mailgun
無料枠:GCEユーザがこのリンクからアカウントを作成した場合
- メール配信数:30,000件/月
- メール検証数:100件/月
- ログ保持期間:5日間(経過後自動消去)
Amazonアソシエイト
Google Analytics
まとめ
今回、初めてサービス構成図を作ってみて思ったのは
- Cloudflareの役割が大きい(DNS、CDN、HTTPS化)
- Googleへの依存度が高い(11中6サービス)
ということ。有料サービスであればもっと選択肢が広がるだろうけど、無料にこだわっている間は、多少偏るのは仕方ないかな。
ただ、タイトルに「そこそこ」と書いたとおり、リソースやトラフィックが増えると無料枠での運用は厳しくなる。うちはまだ多くて300PV/日くらいなので大丈夫だけど、動作が不安定になるようなら有料プランの利用も考える必要があると思う。
ちなみに、サービス構成図を作るために使ったサービス「draw.io」も無料で簡単に使えるので、気になる方はぜひ試してほしい。