私が前澤友作さんのお年玉企画に参加しない理由

本題に入る前に断っておくことが2つ。

  1. お年玉企画に参加した人を批判したり揶揄する意図はまったくありません。参加は個人の自由ですし、参加・不参加のどちらかを支持する気持ちもありません。
  2. 数年後、数十年後に「俺、当時こんなこと考えてたのか」と振り返ることが主たる目的の、完全に自己満足の記事です。以降はお暇な方だけお読みください。

以上、予防線でした。では本題。


ZOZOの元社長、前澤友作さんが今年もTwitterでお年玉企画を開催した。その額、なんと総額10億円で、昨年の10倍。当選者も10倍の1000人に増やして、1人100万円を配るという。

参加条件はフォローとリツイート、あとは当選後にアンケートに協力することのみで、もちろん誰でも参加できる。タダで100万円手に入れられる可能性があるなら、とりあえず参加しとこうと思う人も多いのではないか。実際、昨年の記録には及ばないものの、今年もリツイート数が400万を超えた模様。

ただ、私は参加しなかった。ちなみに昨年も参加していない。

昨年は漠然と「なんかだるそうだからいいや」と思った記憶がある。でも、今年改めて同様の選択に直面して「参加しない」を選んだとき、自分の中で明確にいくつかの理由があることに気付いた。

理由1:期待値が低すぎる

これは単に性格の問題。宝くじとかもそうだけど、当選したときの喜びを想像するより先に、どうしても当選確率や期待値といった実現可能性を考える癖がある。

例えば今回のお年玉企画だと、仮に参加者が400万人だとして

  • 当選確率:1/4000 (0.025%)
  • 期待値:250円

という値がまず浮かぶ(初日の勢いと昨年の実績値から、今年の参加者はだいたい300~400万くらいだろうと早い段階で予測していた。実際にはもっと多かったけど)

この時点で、参加意欲はほぼゼロ。掛け金がないとはいえ、宝くじに毛が生えた程度の当選確率と期待値しかないのに、わざわざリツイとフォローまでして、結果発表まで多少なりとも気にしてなきゃいけないなんて、想像しただけでだるい。

せめて、ガリガリ君の当たりを引くくらい現実的な確率と、ガリガリ君を1年分買えるくらいの期待値でないと、今回の企画に限らず今後も参加したいとは思わない気がする。ガリガリ君関係ないけど。

理由2:関係ない人に様々な偏見を持たれる

世知辛い世の中だとつくづく思うのだけど、ここ数日の間に何度も「リツイートしている人=騙されやすい人」といった書き込みをみた。また実際に、そういった人をターゲットとした詐欺(まがいも含めて)も巷で横行しているらしい。

中にはこんな人もみかけた。

自社に就職応募してきた人を、「お年玉企画に参加しているから」という理由でお断りした、という話らしい。世知辛すぎる。

ただ、この方は決して軽はずみではなく、明確な理由があってそうしたとのこと。

個人的には「なんだか偏ってるなあ」と感じる反面、「入社前なら別にいいか」とも思う。ただ、それはあくまで傍観者としての感想であって、仮に自分がお断りされた当事者だったら、一方的に晒されてネタにされたことへのモヤモヤが残るだろう。そう考えるとだるい。

もはや、この企画の「無条件で参加できます」というのは嘘ではないけど不十分で、「でも第三者から変な見方をされる可能性があります」と注釈を入れたほうが親切では、なんて思ってしまう。

理由3:そもそも100万円では何も変わらない

もう、それを言ったらお終いでしょ、な話かもですが…

少なくとも私の生活は、今100万円をもらっても、大して変わらない。

そりゃ、一時的には変わると思う。以前から欲しかったもの、好きなこと、興味のあるものに使ったりするでしょう。でも、それでお終い。100万円を使い切ったら、また普段の生活に戻るだけ。

100万円って大金のようで実はそうでもなくて、日本の平均的なサラリーマンなら3ヶ月で稼げる(参考:最新調査での平均給与は441万円/年)。もちろん税金とか考慮するともう少しかかるし、あくまで収入なので実際に手元に残るお金はもっと少ないだろうけど。

要は、100万円ってそれくらい現実的で、人に頼らずとも自分でどうにかできる額だよなと。

そんなことを冷静に考えて、じゃあ、一時的な変化のために、以前から欲しかったもののために参加しますかと自問したら、「いいえ、そういうのだるいんで自分で買います」という答えになりました。

まとめ

結論、だるいから参加しない。なんだかんだ言って昨年の自分と同じでした。

余談

ここからは完全に蛇足ですが、前澤さんの仰るベーシックインカムには以前から興味があります。なので、フォローはせずリツイートだけすることも考えました。

ただ、やはり今回のやり方では世の中変わらないと思うのと、理由2でも述べた「詐欺のエンカウント率が増える」のがどうしても嫌で、やめました。

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