このサイトがあるGCE(Google Compute Engine)のサーバが弱小(CPU1コア、メモリ0.6GB)かつ設置場所がアメリカなので、サーバ移行してから速度向上と負荷分散を目的にCloudflareを利用してた。でも結果的に逆効果だったっていう話。
もう少し詳しい背景とか
Cloudflareに期待してたことって要はCDNの一般的な役割なんだけど、GCPサーバへのアクセスをCloudflareで処理することで、弱小GCPサーバへの負荷を減らしてレスポンスも向上させようと思ってた。
ただ、移行当初からCloudflareを導入したこともあって、どの程度効果が出てるのか正直わからなかった。比較のために検証期間を設ければ良かったとは思うけど、今更元に戻すのは面倒だし、体感では問題なく動作してるようだったし、まあいいかと。あまり深く考えてなかった。
ところが、移行直後から、検索サイトからのアクセスが急に減ってしまった。数値的には、移行前は多いと10くらいあったのが移行後は0とか1とか。さすがにこれはおかしいと思い、レスポンスの検証も兼ねて一度Cloudflareを外してみることに。
Cloudflareをやめた結果
レスポンス向上した。そしてアクセスも徐々に回復している。
理由はわからない。でも有名な測定サイトのGTmetrixで、元々、Fully Load Timeが3秒台だったのが1秒台になった。
ただ、GoogleのPageSpeed Insightsは大して変化せず。80〜90点あたり。
とはいえ、レスポンスの改善はぶっちゃけ体感するほどではない。それより、アクセス数が少しずつではあるけど回復してきたことのほうが嬉しい。
考察のような何か
アクセス数は全くわからないけど、レスポンスが向上した理由はいくつか推測できる。
- Cloudflareが無料プランだったためあまり効果がなかった
- 同時に実施したGCPサーバのNginx設定見直しが効果的だった
- GTmetrixとCloudflareの相性が悪い・サーバが遠い
何となく全部怪しい気がするけど、検証するのはかなり大変そう。今のところGCEのリソースも問題なさそうだし、しばらくはこのまま様子見しようと思う。
あわせてどうぞ(後日談)
後日、アクセス減やレスポンス悪化はCloudflareのせいではなさそうなのがわかり、サーバ移行とあわせてCloudflareの利用を再開した。