2018年面白かった漫画まとめ

今更ながら2018年に読んで面白かった漫画まとめ。英数字、ひらがな、漢字順。

BEASTARS

動物が人間のように暮らすファンタジーな世界が舞台。漫画版ズートピア。

ただストーリーは、肉食動物と草食動物との対立や葛藤が真面目に描かれていたり、人種や強者・弱者という視点では人間社会にも通じるところが随所にあったりして、色々と考えさせられる。

最初、独特な世界観に慣れるまで少し時間がかかったけど、主人公オオカミ“レゴシ”の恋愛が発展していくにつれて、どんどんハマってしまった。当初の食肉事件も解決されて、そろそろ物語も終盤かもしれない。どうか良い結末になってほしい。

てんで性悪キューピット

昨年初めて山形県の新庄に行った際、駅に設置された漫画コーナーで出会った作品。何を隠そう、この作品はHUNTER×HUNTERでおなじみ冨樫義博先生の連載デビュー作であり、新庄市は先生の故郷だ。

内容はまさかのラブコメ。しかも女性の裸体まで出てくるなど、今の作風からは想像もつかない(冨樫先生も隠したい作品で黒歴史らしい)けど、「冨樫先生」というフィルターがなくても普通に面白く、各話の完成度も高い。ファンなら必見。

ゴールデンカムイ

昨年初めて読んだ。ヤンジャンを毎週読んでいるのに、主人公“杉本”がジョジョの空条承太郎に似ていてパクリ漫画だと思ったから、ずっと無視していた作品。とんだ勘違いだった。今では本当に後悔している。もっと早くに読めば良かった。

明治維新後の北海道を舞台にした、アイヌの莫大な遺産を巡る冒険漫画。人はバタバタ死ぬし、狩猟などでエグい描写もあるから苦手な人も多いかも。ただ、そういったシリアスな展開の中にこれでもかとギャグが詰め込まれる。特にアシリパさんと杉本の再会シーンは最高だった。マジで頭おかしいと思った(褒めてる)。

レイリ

寄生獣やヒストリエで有名な岩明均先生が原作(作画は室井大資先生)の作品。武士に家族を皆殺しされ、死を恐れない主人公“レイリ”と、戦国時代の武田家に仕える者たちの生き様を描く。

淡々とした進行の中に緊張感や人物の凄みが伝わってくる。もともと、岩明先生はどちらかというとストーリーで読ませる派だと思うけど、作画の室井先生との相性がとても良いのだろう。

亜人

死なない身体を持つ人間(亜人)と人間との闘争を描いた作品。ストーリーは、既に実写映画化もされているから知っている人も多いと思う。

コミック派の自分は、ここ数巻は毎回「これが最終巻か?」と思いながら手に取るけど、より面白くなって次巻に続くという最高な展開が継続している。何より最強の亜人“佐藤”の発想に毎回驚かされる。最後はどうか佐藤がダサくないかたちで完結させてほしい。

彼方のアストラ

SKET DANCEで有名な篠原健太先生の作品。SF、近未来、高校生、宇宙旅行、遭難…あたりのキーワードでストーリーは何となく想像つくだろうか。

あまり多くを語るとネタバレしそうなので控えるけど、この作品は自信をもって万人にオススメしたい。実際に、読み終わってから多くの知り合いに勧めたけど、悪い評価を一切聞かない。5巻完結で気軽に読めるし、この巻数で本当に良くまとまっていると思う。

今後アニメ化もされるようで、そちらも要チェック。

恋は雨上がりのように

映画が話題になってたので手に取った作品。バイト先のファミレス店長に恋する高校生の物語。

正直話題性だけで読み始めたのでそこまで期待をしていなかったし、設定自体よくあるものだから結末も何となく想像していたけど、本当に良い意味で裏切られた。

心情描写もとても丁寧で、若さとノリと勢いだけの少女漫画(失礼)とは一線を画する内容だと思う。

約束のネバーランド

バケモノ(通称:鬼)と人間とのサバイバル漫画…だと適当すぎるか。いやでもストーリーが複雑でまだ解明されてない謎も多く、自分の拙い語彙と文章力ではまともに紹介できそうにない。

緻密に考えられた設定や戦闘描写、キャラクターの心情考察、緊張感を持続させ常に飽きさせないストーリー展開は、どことなくHUNTER×HUNTERを彷彿とさせる。今後より物語の核心に迫るはずで、非常に楽しみな作品。あと、現在放映中のアニメも是非。

素敵な彼氏

「恋は雨上がりのように」に続き二作目の少女漫画エントリー。俺物語!!の作画で有名な河原和音先生の作品。主人公は高校生のカップル、といえばもう説明不要ですかね。

学校を舞台にした少女漫画って星の数ほどあるけど、どこか設定や出来事が大袈裟だったり、またそれが変にリアルに描かれていたりするとすぐに冷めてしまうというか、一歩引いた目でみてしまう。が、本作も俺物語!!も、読者が登場人物と同じ目線で考えて共感できるように、絶妙なバランスで描かれていると思う。あと単純に絵が好き。

闇金ウシジマくん

本当に今更だけど、昨年初めて読んだ。特に理由もなくずっと食わず嫌いしていた。一週間くらいかけて、1巻から最新巻まで一気に読んだ。

昔からこういうアングラ的な作品は嫌いじゃない。そのうえ、ヤクザやならず者に仕掛けるウシジマくんの罠もちょっとインテリで、登場人物は救いようのない人ばかりなのに不思議と後味は悪くなかったり。

なんて色々書いていたら、雑誌連載のほうは今週完結してしまったらしい。”滑川”との決着が気になる。

まとめ

2018年は面白い漫画が豊作だったと思う。特に、新たに読み始めた中から良い出会いがたくさんあった。中でも年間ベストを決めるなら「彼方のアストラ」かな。個人的には数年に一度のヒット作でした。今後も何度か読み返すことになりそう。

2019年も良い漫画と出会えますように。

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